不動産屋が家を売るために行う4つの広告
売主から売却の依頼を受けた不動産屋は、買主を見つける販売活動を開始します。ここでは、不動産屋はどんな販売活動を行なうのかについてお話しします。まず、大きく分けて4つの販売活動があります。
①レインズに登録する
不動産物件情報交換のためのコンピュータネットワークシステムのレインズに、マンションの情報を登録します。前述の通り、レインズのデータベースには不動産業者しかアクセスできません。しかし、不動産業界に広く情報が配信されるため、売却を依頼した不動産屋以外から買主に情報がつながる大切な販売活動となります。
また、ご近所に秘密で売りたい場合でも、不動産業界内には情報を流通させることは必要であるため、最低限レインズには物件情報を登録してもらいましょう。なお、専任媒介契約である場合は、不動産屋に登録の義務が課せられます。
②DMを送る・自社のお客さんに紹介する・店頭への掲示
すでに自社に見込み客がいる場合や来店したお客さんに、マンションを紹介します。また店頭にも物件情報を掲示します。しかしこれらは、決して広く情報が伝わる販売活動ではありません。
③ポスティング・新聞折込広告
最も情報が広がり、買主の手に届く可能性が一番高い広告です。いわゆる紙のチラシです。「情報がほしい人」だけでなく「情報が不要な人」にも届きます。そういった意味では攻めの広告といえるでしょう。しかし、その反面、秘密で売りたい場合などには適しません。
ただしポステイングの場合は、新聞折込広告とは違い、ある程度配布先を指定できます。ですから「このマンションは入れないでほしい」といった指定も可能です。早く成約させたい場合には、必須の広告活動といえます。
④インターネット広告
インターネットポータルサイト(ヤフーなど)の不動産情報、物件情報サイト(アットホームやホームズなどてまた不動産屋の自社サイトに物件情報を掲載します。インターネットの広告活動は、紙のチラシと大きく違うところがあります。
紙のチラシは勝手にポストに入れられますが、インターネットの場合、買主は自らインターネットの中に物件情報を探しに来ます。わざわざ探しに来て情報を見ているわけですから、「一番熱気のある見込み客」といえるわけです。そういった意味から、紙のチラシを「攻めの広告」とした場合、インターネットの広告は「受けの広告」といえます。
また「探しに行かないと見つからない情報」ですから秘密で売りたい方もインターネットの広告は利用すべきです。このように、不動産屋の広告活動は大きく分けて4つあります。
物件情報は公開した方がいい
どうしても秘密にしておきたい場合以外は、物件を売るときはこれらすべてに物件情報を公開してください。なお、こういった広告活動にかかる費用は、原則として不動産屋が負担します。
ただし非常に稀なケースですが、中には広告費を別途請求する不動産屋もいます。悪質な場合もあり、決済時に「仲介手数料+広告費」と突然請求してくる例もあります。
このため、販売活動を開始する前に「広告費の負担」、特に今説明した4つについて費用の負担は誰がするのかを確認しておきましょう。
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1社のみに査定を依頼して売却を進めることがありますが、不動産会社によって査定額はまちまち。300万円~500万円、それ以上違うことも普通。複数社の査定を行うことは必須です。