平屋4LDK おすすめ間取り 費用＆相場　失敗しないポイント

4LDK平屋に必要な土地の広さは？

4LDK平屋に必要な土地の広さは？ 4LDKの平屋を検討している方にとって気になるポイントです。

4LDK平屋に必要な坪数： 家族構成とライフスタイルに合わせて考えよう

4LDK平屋に必要な土地の広さは、家族構成とライフスタイルによって大きく異なります。

一般的に、4LDKの平屋で快適に過ごすためには、最低でも30坪前後が最低ラインです。趣味のスペースを確保したい、庭を広く取りたいといった要望がある場合は、それ以上の広さが必要になることもあります。

家族構成ごとの広さは以下のとおりです。

夫婦＋子供2人	約30坪（99㎡）
夫婦＋子供3人	約35坪（115㎡）
夫婦＋高齢者夫婦	約40坪（132㎡）

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、4人家族がゆとりのある生活を送るには28〜37坪（約95〜125平米）の床面積が必要とされています。

30坪以下でも快適な4LDK平屋を実現するための設計のコツ、空間を最大限に活かす工夫や、収納スペースの確保など、知っておきたいポイントを紹介します。

スキップフロアや吹き抜けの活用

30坪以下の土地で4LDK平屋を実現するには、空間を最大限に活かす設計が重要です。

スキップフロアや吹き抜けを活用することで、限られた空間を広く感じさせ、開放感のある空間を演出することができます。

スキップフロア

スキップフロアとは、床の高さを半層分ずらした空間のことです。中二階とも呼びます。

スキップフロアを取り入れることで、同じ床面積でも異なるレベルの空間を作り出し、部屋ごとのプライバシーを保ちながら開放感を演出できます。

30坪の土地に、3LDK+スキップフロアのリビング・ダイニングの4LDK平屋を建てる場合、リビング・ダイニングをスキップフロアで半層分下げることで、空間を広く感じさせ、開放感のある空間を演出することができます。

吹き抜け

出典：irohaie

平屋は、広々とした空間が魅力ですが、吹き抜けを取り入れることで、さらに開放感と明るさをプラスすることができます。

平屋で吹き抜けを取り入れるためには「勾配天井」が有効な方法です。天井の一部を高くすることで、吹き抜けのような開放感を実現できます。

28坪の土地に、2LDK+吹き抜けのリビング・ダイニング+小屋裏収納の4LDK平屋を建てる場合、リビングに吹き抜けを設けることで、開放感と明るさを演出することができます。

吹き抜けに面した窓から光を取り入れることで、採光を改善することができます。

小屋裏や中二階を活用

30坪以下の土地で4LDK平家を建てるには、収納スペースの確保も重要なポイントです。

限られたスペースの中でも、小屋裏や中二階を活用することで、驚くほど多くの収納スペースを生み出すことが可能になります。

小屋裏収納

小屋裏は、屋根裏の空間を利用した収納スペースです。普段使わない季節用品や、かさばる荷物などを収納するのに適しています。

中二階収納

中二階は、床の一部を一段高くしたスペースです。子供部屋や書斎などとして利用するだけでなく、収納スペースとしても活用できます。

4LDK平屋の建築費用相場

延床面積別の費用： 30坪、40坪、50坪の場合

4LDK平屋の建築費用は、延床面積によって大きく左右されます。ここでは、30坪、40坪、50坪それぞれの費用相場と、費用に影響を与える要素について詳しく解説します。

30坪の場合	約2,400万円～3,000万円
40坪の場合	約3,200万円～4,000万円
50坪の場合	約4,000万円～5,000万円

30坪の場合

30坪の場合、コンパクトな家族向けの設計で、建築費用は比較的抑えられますが、生活スペースの限りがあります。

40坪の場合

40坪になると、ゆとりある生活空間が確保でき、ファミリーに人気のサイズです。その一方で、費用も上昇傾向にあります。

50坪の場合

40坪よりさらに10坪（33）広々とした空間を確保できますが、建築費用も高くなります。

平屋4LDK おすすめ間取り決めのコツ

ファミリー家族向け4LDKの間取りのポイント

ファミリー世帯で平屋4LDKの間取りを決める際は、子供部屋、主寝室、書斎などをバランス良く配置することがポイントです。

子供部屋は成長に合わせて変化するニーズを考慮し、柔軟に使える空間として設計するのが良いでしょう。

また、寝室はプライバシーを重視し、家族の中で静かな環境を確保できる位置に配置することが重要です。

テレワークの普及により、家でも仕事ができる書斎スペースの設置も考慮に入れましょう。例えば、リビングから少し離れた場所に書斎を設けることで、仕事とプライベートの区別をつけやすくなります。

建物の延べ床面積は30坪前後が目安

平屋4LDKのおすすめ間取りを決める際、建物の延べ床面積を30坪前後が目安です。

30坪(約100平方メートル)の延べ床面積であれば、4LDKの各室を十分なスペースで確保できます。具体例を挙げると、LDKが20畳程度、主寝室が8畳、子供部屋が6畳ずつ、そして玄関やトイレ、収納スペースなどを設けることができます。

生活動線が長くならないようにする

屋4LDKのおすすめ間取りを決めるコツの一つに、生活動線が長くならないようにすることです。

生活動線が長すぎると、日常生活の移動が大変になり、家事の負担も増えてしまいます。

具体的には、廊下をできるだけなくすことが効果的です。廊下スペースは動線の無駄になりがちです。代わりに各部屋をつなげて配置することで、スムーズな移動ができます。

キッチン、洗面室、浴室、トイレなどの水回りを1箇所にまとめることで、家事動線を短くすることができます。水回りが分散していると、洗濯や掃除などの家事が効率よく行えません。

キッチンとリビングを隣接させ、ダイニングスペースも一体にすることで、家事動線を短くすることができます。

後悔しない4LDK平屋の間取りポイントと注意点

風通しや日当たりのよさを意識する

4LDK平屋は、広々とした空間が魅力ですが、40坪以上の平屋はワンフロアが広くなることで、日の当たらない部屋や風通しの悪い部屋ができてしまうことがあります。そのため、採光と通風を意識した間取りにすることが重要です。

採光や通風の対策として特に有効なのが、「勾配天井」「吹き抜け」と「中庭」の活用があります。

勾配天井　吹き抜け

リビングやダイニングに勾配天井と吹き抜けを設けることで、高い天井から自然光を取り込み、開放感あふれる空間を作ることができます。

中庭

平屋をコの字型やロの字型の形状にして、中庭に面する建物の部分を窓にすると、家全体が明るくなります。中庭は、風通しを良くする効果も期待できます。

外壁の形状を真四角にしないで、屋根にもこだわる

外壁が真四角になっているキューブ状の住宅は、シンプルモダンでおしゃれですが、採光性や風通しにあまり優れていません。

平屋の屋根の種類はいくつかありますが、「片流れ屋根」や「招き屋根」などがおすすめです。

片流れ屋根

片流れ屋根は、スタイリッシュなだけでなく、天井が高い側にスキップフロアやロフトを設けるなど、縦のスペースを活用しやすい。

室内に開放感をもたらし、自然光をより多く取り入れることが可能になります。

招き屋根

招き屋根は、屋根の左右で高さや勾配に差をつけることで段違いになっており、個性的な外観を演出しやすいという魅力があります。

このような屋根形状は、屋根裏に大きなスペースを確保しやすく、収納や趣味のスペースとして利用することもできます。

4LDK平屋のメリット

部屋数が多いのでプライバシーの確保ができる

4LDK平屋は、LDK（リビング・ダイニング・キッチン）以外に4つの個室があるため、家族構成やライフスタイルに合わせて、それぞれの部屋を快適な空間として活用することができます。

個室が余る場合は、1室を客間として利用することも可能です。親戚や友人が訪れた際に、ゆっくりとくつろいでもらうことができます。また、将来、親世帯との同居も可能な間取りです。

家族とのコミュニケーションが多くなる

4LDK平屋は、家族全員がワンフロアで生活するため、物理的な距離が縮まり、自然とコミュニケーションが活発になるというメリットがあります。

2階建て住宅と異なり、平屋は家族全員が同じフロアで生活するため、顔を合わせる機会が自然と増えます。リビングやキッチンを通る際に会話が生まれたり、ちょっとした声掛けが容易になったりすることで、家族の繋がりが深まります。

バリアフリーな暮らしが叶う

屋は、階段がないため、生活がワンフロアで完結し、ストレスのない暮らしを送ることができます。

ワンフロアなので、階段を踏み外して転倒したりといった階段での怪我のリスクを軽減できます。高齢者や小さなお子様がいるご家庭でも、安心して暮らすことができます。

4LDK平屋のデメリット

広い土地が必要

4LDK平屋は、すべての部屋をワンフロアに配置するため、2階建て住宅よりも広い土地が必要となります。

土地の固定資産税は、土地の評価額に基づいて計算されます。そのため、広い土地は固定資産税も高くなります。

生活に必要な移動距離が長い

4LDK平屋のデメリットとして、生活に必要な移動距離が長くなる可能性があります。

4つの個室と居間、キッチン、食事スペースなどの生活空間をすべてワンフロアにまとめる必要があるため、部屋と部屋の距離が長くなりがちなのです。

間取りを作成する際には、生活導線を考慮し、キッチンからリビング、寝室、浴室への動線をスムーズにするなど、間取り作成の時点で工夫が必要です。