トイレリフォーム 相見積もりのポイント＆基礎知識 【複数社比較のコツ】

トイレのリフォームは、「相見積もり」で複数業者から選ぶのがベスト

リフォームの際に行う「相見積もり」とは、複数の業者から見積もりを取り、それらを比較することを指します。相見積もりをとることで、トイレリフォームの総費用や各項目の内訳を把握でき、異なる業者の提案を比較することができます。

複数の業者を比較することで、トイレリフォームの相場や、各社の工事内容の違いを理解するのに役立ちます。

相見積もりを取る最大の利点は、業者から提示された金額が適正な価格かどうかを確認できることです。これにより、過剰な請求や悪質な業者を選んでしまうリスクを減らせます。

また、コストだけでなく、担当者の対応も比較することは、最適な業者選びにおいて非常に重要なポイントです。

この記事では、トイレリフォームを検討する際の「相見積もり」の取り方、注意点、そして役立つコツについて詳しく解説します。

トイレリフォーム相見積もりの取り方

①情報収集をして、自分で複数社に見積もりを依頼する

業者を探す際には、インターネットで検索したり、知人や友人の紹介を受けたりするのが一般的です。

今は、インターネットで調べて、電話・問い合わせフォームから依頼することが多いです。

メリットは、1社1社、直接やり取りをするのは大変ですが、業者の対応の良さや印象を直接うかがい知ることができます。

デメリットは、複数社に自分で見積もり依頼をして、会社と対応しなくてはならないので、手間と時間がかかるのが特徴です。

②オンライン一括見積もりサービスを利用する

一括見積もりサイトとは、複数のリフォーム業者に一括で見積もりを依頼できるサイトです。必要事項を入力すると、地元にある、施工主の条件に合った業者を複数社、選ぶことができます。

メリットは、家にいながら、自ら業者に問い合わせすることなく【時短】で、複数の業者を選ぶことができます。

一括見積もりサービスは、厳しい基準をクリアした優良会社のみ登録されています。

デメリットは、全国対応しているところがほとんどですが、まれに住んでいるエリアには対応していない場合があります。

相見積もりのメリット

①適正な価格かどうかを判断できる

先程も述べたとおり、複数社から見積もりをとることで、提出された価格が、適正なかどうかを判断することができます。

一つの業者のみだと、相場が分からないので、その価格が妥当かどうかを比較する基準がありません。

複数の業者から見積もりを取ることにより、リフォームの費用相場を把握することができ、不当に高い請求を避けることが可能になります。また、見積もりの金額が異常に低い場合、必要な工事や材料が省略されている可能性があるため、注意が必要です。

価格を比較して、過度に高いまたは安すぎる金額を提示する業者には特に注意しましょう。

②自分に合う最適なリフォーム業者を選べる

相見積もりでは、金額の比較だけでなく、リフォーム業者の対応の質も比較できます。これにより、自分に最適な業者を選ぶための重要な情報が得られます。

リフォーム業者を選んだ後は、打ち合わせ～施工～工事完了後のアフターサービスにいたるまで、長期間にわたって関わりが続くことになります。そのため、担当者との相性の良さ、コミュニケーションのしやすさ、丁寧な対応などを確認することが大切です。

見積もりの説明が不親切だったり、契約を急かすような業者はトラブルを引き起こす可能性が高いため、これらの業者は避けるべきです。

相見積もりをする際には、見積もりの詳細に加えて、業者の対応も比較することが重要です。

「相見積もり」の際に注意するべきポイント

同じ条件で依頼する

商品の価格や工事費用を適切に評価するためには、相見積もりを取る際にすべての業者に同じ条件を提示することが重要です。

「相見積でリフォーム業者比較する場合の条件」

• 同じ商品
• 同じ工事内容

特に、トイレリフォームを初めて行う場合、一つの業者だけの見積もりに頼るのではなく、最低でも三社以上のリフォーム業者から見積もりを受け取ることが、業者の質を判断する上で役立ちます。

予算額が決まっていれば伝えておく

相見積もりを依頼する際には、おおよその予算額を各業者に伝えることが大切です。

予算額を事前に明らかにすることで、業者はその範囲内で最適なリフォームプランを提案することができます。

聞きたいことや伝えたいことを事前にまとめておく

住宅リフォームの相見積もりを作成する過程では、多くのことを相談しながら進めていきます。このとき、事前に質問や伝えたい点をリストにまとめると、大切なことを聞き忘れることや伝え忘れることがなくなります。

打ち合わせにリストを用意せずに臨むと、重要な質問を忘れたり、必要なことを言い忘れる可能性が高くなります。

リフォーム計画や要望をしっかりと伝えるためには、事前にリストを作成しておくことをお勧めします。

無料か有料か確認する

見積もりは、無料なのが一般的です。まれに見積もり書を受け取った後に、有料であったことが分かる場合があるので、事前に無料か有料か確認しておきましょう。

見積もりのなかに、「一式・材工」の項目が多い業者は要注意

見積もりに「一式・材工」という項目が多く含まれている業者は、工事の詳細が不明確な場合があります。「一式・材工」とは、材料費と施工費を一緒にした金額のことです。

個々の材料や工事にかかる費用が具体的にはわからなくなるため、結果として、その業者の見積もりがどの程度正確かを判断するのが難しくなる可能性があります。

「一式・材工」の項目が多い業者には、改めて詳細な見積書を作成してもらうか、選択肢から外すことも検討しましょう。

トイレリフォームの価格相場

トイレを全面的にリフォームする場合、一般的な費用は約20万円から約50万円の範囲です。

スタンダードタイプの製品を使い、洋式トイレを新しく交換する場合、費用は約30万円以内に収まります。

また、和式から洋式トイレへのリフォームは、約40万円以内で行うことが可能です。

さらに、手洗いカウンターを追加しても、全体のリフォーム費用は約50万円以内で収めることができます。

トイレリフォームを相見積もりする前に決めておくべきこと

トイレリフォームを相見積もりする時に、同じ条件で依頼するために、前もって、便器の種類やグレードを決めておく必要があります。

便器のみの交換リフォームの場合

トイレは、大きく分けて「組み合わせ便器」「一体型トイレ」「タンクレストイレ」の3つがあります。

価格と機能は、次のとおりです。

組み合わせ便器

一体型トイレ

組み合わせ便器

見積もりを依頼する前にトイレ本体を自分で選んでおき、相見積もりで業者を比較する方法が効率的です。

洋式便器の「タイプ」と「グレード」なども、前もって決めておきましょう。

室内を含めた全面リフォームの場合

便器を交換するとなった際に、床のクッションフロアや外壁の内装も一緒に交換する方も多いです。

トイレの床は、便器を取り外した時にしか交換できないからです。

床だけか、壁、ドアも交換するかあらかじめ決めておきましょう。

リフォームする洋式便器のグレードなども、前もって決めておきましょう。

和式から洋式へのリフォームの場合

和式を洋式トイレにリフォームする際は、今の便器を撤去し、配管工事と床の下地工事、内装工事を行ってから新しく洋式トイレを設置します。

段差のある和式トイレは、解体工事や木工事の費用と手間が余分に必要

段差を解消するための費用と手聞がかかる

和式トイレを動作が楽な洋式に変えたいという人も多いと思います。和式の場合、床に段差があることが多いので、工事の際はその段差を解消して平らにします。その工事費と手聞が、既存の床が平らな場合と比べて余分にかかります。

床の高くなっている部分が木で組まれている場合とコンクリートで固められている場合では、解体工事にかかる手聞が違います。コンクリートの場合は、解体などで2日ほど工期を多めにみておかなくてなりません。下のリフォーム例は、段差が木構造だったケースです。

工事費は機器代と木工事内装費が多くを占める

工事費に関しては、段差を解消した後の床下地工事など、木工事部分が増えるので、既存が洋式の場合と比べると、やや割高になります。

いずれにしても、工事費用は機器代や内装費に大きく左右されます。内装に関しては、一般に床がビニールのクッションフロア、壁や天井がビニールクロスとなります。一般的なトイレの大きさならば、3万円から4万円といったところ。また、既存の状態などによっても費用は変わります。

調湿・消臭効果のある内装は費用が高くつく

内装費が高くなるのは、床にフローリングを用いたり、壁などに調湿性のある材料を用いたりする場合。最近では、珪藻土（けいそうど）など調湿性や消臭効果のある材料をトイレに用いるケースも増えています。防カピ効果などもあり、清潔感のある仕上げとなりますが、この場合は2倍以上の内装費をみておく必要があります。

このほか、キャビネットを造作工事で作ってもらうこともできます。既製品と比べて、費用がどのくらい違うのかを確認してから依頼しましょう。

トイレのリフォームをどこに頼める？

水道工事事業者

水道工事事業者は主に水漏れなどの水道トラブルに対応しています。これらの事業者の中にはリフォーム工事をするところもありますが、大抵便器交換に限られます。壁紙、ドア、床の施工は行っていないので、トイレ全体のリフォームを希望する方には向いていません。

工務店

工務店の特徴は、打ち合わせを行う担当者と実際に作業をする担当者が同一であること。このため、リフォームに関する要望や疑問を直接、迅速に相談できる利点があります。

ただし、便器本体と工事を一緒に依頼する場合、選べる製品の種類が限られることがあります。

ホームセンター・家電量販店

最近では、ホームセンターや家電量販店もリフォーム施工を提供するようになりました。これらの店舗でのメリットは、買い物をしながら気軽にリフォームに関する相談ができることです。

ホームセンターや家電量販店でリフォームを依頼する場合、これらの店舗が提携している工務店が施工を担当します。

施工する工務店や担当者を自分で選ぶことができないため、どんな人が施工に来るかは当日までわからない点がデメリットとなります。

リフォーム会社

リフォーム会社とは、住宅の改修工事を請け負う会社です。浴室やキッチン、トイレなどの水回り、内装や外装の修繕や改装、耐震補強やバリアフリー化など、住宅に関する様々な工事を行っています。

便器の交換だけではなく、壁や床などの内装の変更も可能です。

相見積もりでやってはいけないこと

他の業者でもらった見積もり書を見せない

他の業者の見積書を別の業者に見せるのは、マナー違反にあたり、良くありません。競合する業者の重要な戦略や知識が漏れる原因となり、信頼関係を損なうことにつながります。

見せられた業者は、自分たちの提案内容も他社に漏れてしまうのではないかと疑念を持つようになり、結果として適切なサービスや対応を受けにくくなる可能性があります。

数多くの会社から見積もりをとらない

安い見積もりを求めて、多くのリフォーム会社から見積もりをとることがあります。

多くの業者に依頼すると、それに伴って打ち合わせの時間や労力が増えます。業者が増えれば増えるほど、提案内容の把握が難しくなり、漏れや理解不足による混乱のリスクも高まります。

リフォームプランを変更しない

相見積もりを進める際には、リフォームプランを途中で変更しないことが重要です。リフォームプランを変更すると、新しい見積書の作成が必要になります。

変更があると、他社の見積もりとの条件が異なり、比較が難しくなる恐れがあります。

何度も変更すると、リフォーム会社に何度も新しい見積もりの作成を依頼することになり、信頼関係を損なう原因となる可能性があります。

業者への断り方

なるべく早いタイミングで断る

断りの連絡をしないで放置することはやめましょう。業者は、現地調査から見積書の提出までに時間と経費をかけています。

見積もりを断る場合は、なるべく早めに連絡を入れましょう。

断りの連絡をすることが気が重いと感じるかもしれませんが、業者は断られる可能性を承知していますので、気にする必要はありません。

メールで伝えればOK

対面や電話での断りが難しいと感じる場合、メールで簡潔に断っても問題ありません。文面には、見積もりに対するお礼や、他の業者に決めた理由なども簡単に記載しておきましょう。

トイレのリフォームを相見積もりで成功させるコツ

リフォーム費用の知識がない人が、見積もりを精査せずそのまま請求書どおり支払いをしていると、思わぬ高額な金額を支払っていることが多々あります。

相見積もりをとって、トイレリフォーム費用の相場を知っておくことが重要です。

自分で業者を調べて、複数社から相見積もりをとることもできますが、いざやってみると大変な手間と時間がかかってしまいます。

インターネットで、簡単に複数社から見積をとれるサービスがありますので、相場を知る上でも複数社からの無料見積もりサービスを活用することをおすすめします。

リフォーム業者が違うと、見積もり額も変わってくる

リフォームを激安・格安にするには、相見積もりをとって、業者の費用を比較することです。

複数社を比較して、最適な優良業者に依頼する

相見積もりは自分でやると、手間と時間がかかります。また、優良な業者を見つけるのは難しいです。

悪質な業者に依頼してしまうと、質の悪い工事で、高い費用を支払うことになるかもしれません。

そこで、厳格に審査された『優良業者』が登録されている『一括見積もりサービス』を利用して、複数社の見積もりを比較するのがおすすめです。

増築リフォームを激安・格安にするには、相見積もりをとって、業者の費用を比較することです。

複数社を比較して、最適な優良業者に依頼する

相見積もりは自分でやると、手間と時間がかかります。また、優良な業者を見つけるのは難しいです。

悪質な業者に依頼してしまうと、質の悪い工事で、高い費用を支払うことになるかもしれません。

そこで、厳格に審査された『優良業者』が登録されている『一括見積もりサービス』を利用して、複数社の見積もりを比較するのがおすすめです。